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コラム

病院でオーダーメイドインソールを作るときの靴の選び方|義肢装具士が解説

2026年7月10日 ・ FARS編集部

インソール義肢装具士靴選び

足にとって良い靴の条件7つの図解。前足部に余裕・中足〜後足部のフィット・硬い踵・靴紐での調整・ロッカーソール・シャンク機能・MP関節で曲がる

「インソール(足底板)を作りましょう」と言われたけれど、どんな靴に合わせて作ればいいか分からない——。

そんな方のために、インソール作製を前提とした靴の選び方を義肢装具士が解説します。

足の変形が強い方・持病のある方は、まず医療機関へ

次にあてはまる方は、FARS(ファーズ)の靴下では対応できません。

  • 足の変形が強い方
  • 糖尿病による血行障害・神経障害のある方
  • 関節リウマチの方

整形外科等を受診し、義肢装具士にオーダーメイドのインソールを作ってもらうことをおすすめしています。

この記事は、そうして「これからインソールを作る」方のための靴選びガイドです。

インソールは「靴とセット」で機能する

オーダーメイドインソールは、靴の中に正しく収まって初めて設計どおりの力を発揮します。

かかとがぐらつく靴、スペースのない靴では、どんな精密なインソールも効果半減。
だから——先に靴を決めることが大切です。

インソールを作る靴の条件 9 つ

基本は下図の 7 条件。そこにインソールならではの条件 8・9 を加えた 9 つをチェックしてください。

足にとって良い靴の条件7つの図解。前足部に余裕・中足〜後足部のフィット・硬い踵・靴紐での調整・ロッカーソール・シャンク機能・MP関節で曲がる
足にとって良い靴の条件。インソールはこの条件を満たす靴に入れて初めて機能する

条件 1:前足部に余裕がある

 足指が自由に動くこと。つま先の圧迫は、タコや変形悪化のもとです。

条件 2:中足部・後足部はフィットしている

 土踏まず〜かかとは、しっかり固定。
 「つま先はゆったり・かかとはぴったり」が基本です。

条件 3:踵(ヒールカウンター)が硬い

 かかとをつまんで、簡単につぶれないこと。
 インソールがかかとを正しい位置に保つ土台になります。

条件 4:靴紐やストラップで調整できる

 インソールを入れると甲の高さが変わります。
 あとから甲まわりを調整できることが重要です。

条件 5:ロッカーソールになっている

 つま先側の靴底が、ゆるやかに反り上がった形。
 体重移動がスムーズに転がり、足裏の負担が減ります

条件 6:シャンク機能がある

 靴底の芯材(シャンク)が、ねじれと沈み込みを防ぎます。
 雑巾のようにぐにゃりとねじれる靴は避けましょう

条件 7:MP 関節(指の付け根)の位置で曲がる

 曲がっていいのは指の付け根だけ
 真ん中で折れる靴は、蹴り出しもインソールの支えも台無しにします。

条件 8:中のインソールが取り外せる

オーダーメイドインソールは、元の中敷きと入れ替えて使います。外せることが大前提。

外せないように見えても、接着剤で貼ってあるだけなら外せる場合があります。無理に剥がさず、受診時に靴ごと持参して義肢装具士に相談を。

新しく買うなら、店頭で「中敷きは外せますか?」と確認するのが確実です。

条件 9:もともとのインソールに厚みがある

純正の中敷きが厚い靴なら、入れ替えたときにインソールの厚みがそのまま収まります

薄いペラペラの中敷きの靴は甲が窮屈になり、かかとが浅くなって脱げやすくなります。

おすすめの靴

スニーカーなら

アシックス/ニューバランス/HOKA

踵が硬く、中敷きが厚くて外せるモデルが多いブランドです。
※同じブランドでもモデルによって仕様が違います。店頭で「中敷きが外せるか」「かかとが硬いか」を確認してください。

革靴なら

フィンコンフォート(Finn Comfort)など

中敷きの交換を前提に設計されたコンフォートシューズ。
一般的なビジネス革靴は薄い中敷きが接着されているものが多いため、交換前提の靴を選ぶと失敗がありません

インソールを作るまでの流れ

  1. 整形外科・クリニックを受診——医師の診察・処方
  2. 義肢装具士が採型——足型を採ります。合わせたい靴を持参してください
  3. 適合・調整——靴に入れて歩行を確認しながら微調整

※医師が治療上必要と認めた装具は、健康保険の療養費支給の対象になる場合があります。費用は受診先にご確認ください。

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まとめ

  • 靴の条件は 9 つ=足にとって良い靴の 7 条件 + ⑧中敷きが外せる/⑨中敷きに厚みがある
  • スニーカーはアシックス・ニューバランス・HOKA、革靴はフィンコンフォートなどが候補
  • 迷ったら候補の靴を受診時に持参して、義肢装具士に相談を

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