ハイアーチとは?凹足との違い・症状・原因を義肢装具士が解説
2026年6月1日 ・ FARS編集部
ハイアーチ凹足症状解説
足を見て「土踏まずが普通の人より深い気がする」「足跡がほかの人より少ない気がする」と感じたことはありませんか。それはハイアーチ(凹足)かもしれません。
ハイアーチとは、足の縦アーチが過剰に高くなっている状態のこと。医学的には凹足(おうそく/Pes cavus)と呼びます。日本人の約 10〜15% に何らかの程度のハイアーチ傾向があるといわれています。
正常なアーチ・扁平足・ハイアーチの 3 タイプ
足の縦アーチには 3 つのタイプがあります。
- 正常アーチ:土踏まずがバネのように衝撃を吸収し、歩行時の力をスムーズに伝える
- 扁平足(へんぺいそく):土踏まずが沈み、衝撃吸収が低下した状態
- ハイアーチ(凹足):土踏まずが高すぎ、衝撃がかかと・指先に集中する状態
扁平足とハイアーチは「正反対」のように見えて、実はどちらもアーチの機能不全という点で共通しています。両者とも放置すると足底腱膜炎・胼胝(たこ)・外反母趾・膝痛・腰痛などの二次障害を起こすリスクがあります。
ハイアーチでよく起こる症状 5 つ
ハイアーチの方が訴える代表的な症状は以下の通りです。
- 足の外側ばかりが疲れる:体重が外側に偏り、外側縦アーチが過剰に働く
- 靴のかかと・親指側がすり減る:踵接地が強く、指先が浮きやすい
- 歩行時の足音が重い:衝撃吸収が弱く、踵がドンと床に落ちる
- 足首をひねりやすい:足裏の接地面が狭く、不安定
- 足底腱膜炎・胼胝を併発しやすい:圧が一点に集中する
これらの症状は、20 代から既に出始めることが多く、40 代以降に「足のだるさ」「ふくらはぎの張り」として顕在化します。
自宅でできるセルフチェック方法
簡易的にハイアーチかどうかを確認するには、ウェットテストが有効です。
- 足の裏を軽く水で濡らす
- 段ボールや厚紙の上に体重をかけて立つ
- 足型を観察する
- 足の外側の細い帯しか写らない場合:ハイアーチの可能性
- 土踏まずまで広く写る場合:扁平足
- 中間(細めの土踏まずがある):正常
ただし、自己判断は限界があります。気になる方は整形外科で診察を受けることをおすすめします。
整形外科での診断
整形外科では以下の検査でハイアーチを評価します。
- 視診・触診による足部アライメントの確認
- レントゲン撮影(側面像でメアリー角などを計測)
- 必要に応じて神経学的検査(神経性ハイアーチを除外するため)
義肢装具士からのメッセージ
国家資格保持の義肢装具士からのメッセージです。
ハイアーチは「治す」というより「付き合う」もの。生まれつきの足型を変えることは難しいですが、衝撃分散とアーチサポートを日常的に取り入れることで、二次的な足の悩みのほとんどは予防できます。
次の記事では、ハイアーチが起きる原因 7 つを、先天性・神経性・後天性に分けて解説します。
ハイアーチ・凹足 完全ガイドシリーズ
- ハイアーチとは?凹足との違い・症状・原因
- ハイアーチの原因 7 つ|先天性・神経性・後天性
- ハイアーチの対策 5 ステップ|日常で続けられるアーチケア
- 生まれつきハイアーチの人が知っておくべきこと
- 凹足の治し方|医療と日常ケアの両輪

