土踏まずがある人・ない人の違い|土踏まずの役割と特徴を義肢装具士が解説
2026年7月9日 ・ FARS編集部
アーチ土踏まず基礎知識
「自分は土踏まずがあるほうなのか、ないほうなのか」——ふと自分の足裏を見て気になったことはありませんか。
土踏まずの有無や深さは足の健康を左右する重要なサインです。この記事では、土踏まずの役割と、ある人・ない人それぞれの特徴を義肢装具士が解説します。
土踏まずとは何か
土踏まずとは、足裏の内側にあるアーチ状のくぼみのこと。立った時に地面に接しない(=土を踏まない)ことからこの名前がつきました。医学的には内側縦アーチと呼びます。
実は足のアーチは土踏まずだけではありません。足には 3 つのアーチがあります。
- 内側縦アーチ:いわゆる土踏まず。最も大きく、バネの主役
- 外側縦アーチ:小指側の低いアーチ。体重を外側で支える
- 横アーチ:足指の付け根を横断するアーチ。蹴り出しを支える
土踏まずの 3 つの役割
- 衝撃吸収:歩行時、体重の約 1.2 倍・走行時は約 3 倍の衝撃をバネのようにたわんで吸収する
- 推進力の伝達:たわんだアーチが戻る力で、蹴り出しを効率化する
- バランス保持:足裏の 3 点(かかと・親指の付け根・小指の付け根)で体を安定させる
土踏まずは「あるかないか」の二択ではなく、低すぎ(扁平足)〜正常〜高すぎ(ハイアーチ)のグラデーションで捉えるのが正確です。
土踏まずがある人の特徴
適度な土踏まずがある人には、次のような特徴があります。
- 長時間歩いても足が疲れにくい
- 足音が静かで、歩行がスムーズ
- 靴底が「かかとの外側→親指の付け根」へ自然にすり減る
- 裸足で立った時、足裏の内側に指が 1 本入る程度の隙間がある
ただし「土踏まずがはっきりある=良い」とも限りません。くぼみが深すぎる場合はハイアーチ(凹足)の可能性があり、それはそれで衝撃集中のリスクを抱えます。詳しくは「土踏まずが深い人の特徴」で解説しています。
土踏まずがない人(扁平足)はどうなる?
土踏まずが低い・ないのは扁平足(へんぺいそく)と呼ばれる状態。バネ機能が弱いため、以下が起こりやすくなります。
- 少し歩いただけで足裏やふくらはぎが疲れる
- 立ち仕事の夕方に足がだるい・むくむ
- 足首が内側に倒れ、膝や腰への負担が増える
- 外反母趾・足底腱膜炎を併発しやすい
詳しくは扁平足の症状解説ページをご覧ください。
土踏まずは遺伝する?生まれつき決まる?
足のアーチの形状は遺伝の影響を強く受けます。親が扁平足・ハイアーチの場合、子どもも同じ傾向を持つことが多くあります。
一方で、アーチは生まれつきだけで決まるわけではありません。
- 乳幼児は全員が扁平足で、アーチは 6〜10 歳頃にかけて形成される
- 大人になってからも、加齢・体重増加・筋力低下でアーチは沈む(後天性扁平足)
- 逆に、外傷やハイヒール習慣で高弓化することもある
つまり土踏まずは「生まれつきの土台 × 生活習慣」で決まり、大人になってからのケアでも状態は変えられます。
自分の土踏まずタイプを確かめる方法

簡単なのはウェットテストです。
- 足裏を軽く水で濡らす
- 段ボールや厚紙の上に体重をかけて立つ
- 残った足型を観察する
- 足裏全体がべったり写る → 扁平足傾向
- 土踏まず部分が適度にくびれる → 正常アーチ
- 外側の細い帯しか写らない → ハイアーチ傾向
より詳しい判定基準は「ハイアーチの見分け方」で解説しています。
タイプを問わず大切なのは「アーチを支える」こと
扁平足でもハイアーチでも、共通する対策は3 つのアーチを日常的に支えて、衝撃を分散させることです。
義肢装具士が設計したFARS(ファーズ)のアーチサポート靴下は、装具用インソールの設計思想を靴下に組み込み、3 点アーチをアーチパッドで支持します。インソールが使えない素足・上履き・パンプスの場面でも、履くだけでアーチケアを続けられます。
まとめ
土踏まずは「ある・なし」ではなく「低すぎ〜正常〜高すぎ」のグラデーション。自分のタイプを知り、タイプに合ったケアを毎日続けることが、10 年後の足の健康を決めます。
土踏まず・足のセルフチェック シリーズ
- 土踏まずがある人・ない人の違い|土踏まずの役割
- 土踏まずが深い人の特徴|ハイアーチとの関係
- ハイアーチの見分け方|足跡でわかるセルフチェック
- 骨棘(こつきょく)とは?かかとの骨が出てる原因
- ハイアーチとは?凹足との違い・症状・原因

